能楽(謡・仕舞)
優美で奥深い日本情緒を味わいながら謡と仕舞の稽古をしてみよう。
工藤 寛(くどう かん)
1953年生まれ、同志社大学文学部卒業。学生時代より能楽金剛流に入門。
金剛流職分、今井清隆、豊嶋訓三(いずれも芸術祭優秀賞受賞者)及び、金剛流26世宗家金剛永謹に師事。
国立能楽堂や能楽協会主催の公演、東京金剛会や金剛流各シテ方の公演など多くの舞台で活躍する一方、地元杉並を中心に、教室、講座、ワークショップ等で一般の人々への普及活動も意欲的に行う。
2007年フランス、ドイツでの公演に参加。2011年アルジェリアでの国際演劇祭にて能ワークショップの講師を勤める。
自主公演として「天地人花の会」「杉並能楽鑑賞会」を主催し、毎年正月2日には阿佐ヶ谷神明宮にて能を奉納し既に11回を数える。
趣味としての能の謡、舞を楽しむ教室「花瑶会」や気軽に謡うことを楽しむ月1回の「謡サロン」を主宰し、お話、実演鑑賞、体験を通して広い視野から能を理解し楽しむ月1回の講座「能楽絵草子」の講師を勤めるなど、能の一般の人々への普及にも意欲的に取り組んでいる。
これまで「巻絹」「乱」「石橋」「望月」「隅田川」「道成寺」等の秘曲大曲を含め、多数の能を舞う。
公益社団法人能楽協会会員(東京支部常議員)シテ方金剛流能楽師 金剛会理事 東京金剛会同人
趣味:剣道(四段…27年前に取得のカビの生えた四段。昨年26年振りに稽古復帰。
音楽鑑賞:クラシックからジャズ、歌謡演歌、アニメソングまで幅広く。ベースはクラシックとジャズながら、良いと感じたものは何でも聞く。下手の横好きでカラオケ、但しレパートリーは極く限られる。これも下手の横好きながら、健康のために水泳。
悩み:腰痛、膝痛、やや肥満傾向にあること。もう少しスリムになりたい。
工藤 寛公式ホームページはこちら
能楽シテ方 金剛流
およそ600年以上前の能楽発祥の頃よりの大和猿楽四座(観世、金春、宝生、金剛)の一つです。江戸時代になって新たに喜多流が加わり、現在は五つの流儀がありますが、金剛流はその中でも、特に、「舞金剛(まいこんごう)」と言われるほど、優美華麗、時に鮮烈な舞を特色とする芸風を誇ります。謡は、素直な親しみやすい節回しで、よく「青竹を割ったような」と、評されます。また、代々の宗家は、面、装束への見識が高く、こだわりをもって、それらを取り揃えてきましたので、所蔵の面、装束には逸品が多く、「面金剛(おもてこんごう)」とも称されます。その逸品ぞろいの面、装束を、虫干しを兼ねて一般公開する「金剛家能面能装束展観」が毎年7月最終土曜と日曜に京都金剛能楽堂にて開催され、多くの愛好者に喜ばれています。現宗家は26世金剛永謹。五流の宗家の中で唯一東京以外の地、京都に居を構えます。 |
謡とは
能を劇としてみた場合の脚本にあたる能の全詞章を「謡=謡曲」と言います。謡には、劇のセリフに当たる「詞(ことば)」の部分と、大半を占める「歌い物」としてのメロディーがついている「節(ふし)」の部分があり、その全体をうたい味わうのが謡です。「謡曲を謡う」という言い方もします。 |
謡曲の多くは、源氏物語、平家物語、伊勢物語、などの古典に題材を求め、七五調の和歌形式をもとにして書かれていますから、謡うことにより、音楽的情緒を味わいながら、それら文学作品の世界に触れるというぜいたくな楽しみが得られるのです。 |
仕舞とは
能それぞれの曲の、地謡(じうたい=斉唱団によって謡われる部分)にのって舞われる部分から、内容的に最も中心的な所を取り出して(5分前後)、囃子なしで、4,5人による地謡を伴奏に、扇を持って舞うものです。(曲によっては扇ではなく長刀や杖を持つ場合もあります) |
能独特の構えと、すり足と言われる足の運びによって、様式的な美しい動きの中に、豊かな情緒が表現されます。静かなゆったりしたものから、極めて激しく速い動きのものまで多種多様な変化に富んでおり、能の身体表現の奥深さが感じられ、「動く彫刻」とも言われる能のエッセンスを味わうことができます。 |
謡と同じく、足腰がしっかりしていさえすれば、高齢になってもできるのが魅力です。むしろ高齢の方でないと、雰囲気が出せないような曲も多く、ここにも能の奥深さが感じられます。 |
今すぐ受講出来るレッスン
謡も舞も、入会随時で、全くの初心者から、お一人お一人の年齢、体力、ご要望等に合わせて、丁寧にご指導致しますので、安心ですし、確実に楽しく上達します。
稽古に必要なものは謡本に扇、足袋だけ。
特別な知識、能力、体力は必要なく、老若男女どなたでも始められます。
入会随時で、全くの初歩から丁寧にご指導します。
謡のみでも、舞のみでも、謡と舞両方でも、いずれも可能です。
《平成27年の催し予定》
平成27年 1月17日(土) 謡い初め新年会(19名の方の参加を得て賑々しくも目出度く終了)
平成27年 4月26日(日) 春の会
平成27年 8月 8日(土) 納涼サシクセ独吟の会
平成27年10月25日(日) 秋の会
【ニュース】
杉並区堀ノ内の自宅稽古場のほかに、平成26年2月より京都稽古場開設。
金剛能楽堂裏徒歩5分の環境最良の生徒さん御自宅のお座敷にて。
詳しくはお問い合わせください。
定例稽古は、原則月3回火曜日、水曜日で、午前10時から午後9時の間の都合の良い時間を決められます。
ご都合の悪い場合は、定例稽古日以外の曜日時間、稽古回数もご相談に応じます。
原則個人指導。謡30分・仕舞20分くらいとなります。
(お仲間3人以上揃って、得にご希望のある場合は、グループ稽古も致しております。
お月謝は、「個人稽古」か「グループ稽古」か、月の稽古回数(原則は3回)、科目数(謡のみ、仕舞のみ、両方の別)などにより異なります。おおよそ月額8,000円から25,000円程度です。詳しくはお問い合わせください。
(mail)メールにお名前とお問い合せ内容をお書きください。
花瑶会稽古舞台
グループでの仕舞のお稽古の様子
発表会の様子(お囃子の入る舞)
発表会の様子(謡)
テキスト『金剛流 小謡本』(29曲収録)
テキストの中身
1回完結! 気軽に参加できる謡い教室
誰でも今すぐできる「能」の『謡』を気軽に楽しむサロンです。
能の様々な曲の中から、謡のごく短い一節を選んで、皆さんと一緒に大きな声で謡います。
単なる謡の集まりではなく、何かと不安の多い複雑な現代社会に生きる私たちの励み、慰め、意欲喚起、楽しみ、はたまた癒しになるような「情緒豊かなもの」「含蓄ある内容のもの」「教養深まるもの」「元気が出るもの!」「節付(メロディー)の良くできているもの」・・・そんな謡の数々を皆さんにご紹介するのが、大きな特色です。(650年以上の歴史を持つ能の謡には、そんな内容が随所に散りばめられているのです!!)
そんな謡を謡ってストレス解消、健康増進、教養向上を図りながらお互いに交流を深め、これからを元気に生きましょう!というものです。「現代に生きる謡サロン」とでも申しましょうか。全くの初心者の方を対象とした催しです。
開催場所 | 丸の内線「新高円寺駅」徒歩6分 |
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工藤宅花瑶会稽古舞台 | |
開催日時・内容 | 1月24日(日) |
2月7日(日) | |
3月13日(日) | |
参加費 | 1回1,000円 |
持ち物 | 白足袋、もしくは白のソックス。普段着で結構です。 |
テキストは、ご購入頂きます(送料、消費税込みで¥2200。5~6年はこの1冊で)、扇はお貸しします(無料)。 |
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